こんにちはえだです。
中間管理職の悩みを解決するために、サラリーマン店長であるわたくしえだが「やってみて効果があった方法」をご紹介します。
部下のうっかりミスが大クレームに…つらい
急に業績がガタ落ち…ヤバい
みなさんは日々の仕事にリスクを感じたことがありますか?
わたくしの場合、ケガや事故などの身体的なリスクはあまり感じたことがありませんが、精神的なものと経済的なものに関しては、ヒヤッとすることがよくあります。
ただ、職場のリスクマネジメントは手順に沿って、リスクの対応法を当てはめておくと問題が起きにくく、仮に問題が起きたとしても落ち着いて対処できます。
実際わたくしの職場でもトラブルが起きるリスクを、業務に従事するスタッフ全員で情報共有することで、比較的ストレス少なく仕事ができるようになりました。
何もしないことが最大のリスクである
よく煽りに使われる名言ね…
リスクの種類
リスクとは
リスクとは、「危機・危険」という意味であり、なにかしらの問題が実際に起きる可能性のことです。
つまりリスクマネジメントとは「問題が起きる可能性を管理」することであり、被害を受ける前、損失が生じる前の段階で、問題を最小限にとどめることです。
企業経営においてのリスクは「損失が生じるすべての項目」といえるので、業績悪化や災害やサイバー攻撃、情報漏洩、粉飾決算、人材リスクなど様々です。
企業で働く個人もいろんな問題が発生するリスクがあり、職場環境によっては事故やケガ、いじめ、パワハラ、カスハラ、無給残業、給料未払い、などのリスクがあります。
リスク1:「身体的被害を受けるリスク」
製造業や建築業などの職場では、薬品や機械設備が原因の事故や災害など、比較的わかりやすいリスクが考えられます。
いわゆる労働災害と呼ばれるものですが、業務上必要な設備や道具でケガをしてしまったり、通勤中に事故に遭うなど、どの職種でも身体的被害を受けるリスクはあります。
わたくしの職場は接客販売業なので、比較的身体的被害を受けるリスクは少ないのですが、それでも勤務中に滑って転ぶことや、お客様対応で暴力沙汰になるリスクもゼロではありません。
つまり、何らかの理由で勤務中にケガを負ってしまうというリスクは、どの職場にも当てはまるため、まず「自分の身が傷つくようなこと」がある前提でリスクを考えてみるのが良いでしょう。
リスク2:「精神的被害を受けるリスク」
上司からのパワハラや顧客からのカスハラなどによって精神的被害を受けるリスクが考えられますが、「なにかを強要されていやな思いをすること」と定義したほうがわかりやすいかもしれません。
各種ハラスメント行為は個人的な性格によるところも大きいですが、社内の慣習やコミュニケーションのミスマッチによっても起こることもあります。
例えば新人がトイレ掃除をするというルールは人によっては、強要されていやなことにもなりますし、社交辞令や業務命令も、程度によっては精神的被害となる場合があります。
ですので、「明らかに常軌を逸した行為や言動」によって引き起こされる「精神的にとてもつらいこと」が起きる可能性を考えたほうがよいでしょう。
リスク3:「経済的被害を受けるリスク」
会社に利益損失のリスクがあるように、企業で労働者として働く個人も経済的被害を受けるリスクがあります。
なぜなら会社の業績が予想以上に悪かったりすると、挽回のプレッシャーから暴飲暴食で散財してしまったり、最悪の場合、減給やリストラの可能性があるからです。
その他にも金品を盗まれたり、故意でない過失が損害賠償に発展したり、濡れ衣を着せられて不本意に給料が下がったりするケースもゼロではありません。
つまり経済的被害を受けるリスクとは、「不本意に収入が減る可能性」ととらえると、わかりやすいかもしれません。
リスクマネジメントの手順
ステップ1:リスクの発見
リスクは「損害」を受ける可能性のことですが、人為的なものと自然的なものがあり、その重大性や発生率によって様々です。
ただし、いずれにせよ万が一起こりうる最悪の事態を想定してみて、自分が実際に損害を受けている状況をイメージしてみる方法がおススメです。
例えば通勤時に事故に遭うことや、職場で火災に遭うことや、自分が不本意にパワハラをしてしまう場面や、部下に経費を使い込まれてしまうことなど、考えるとたくさんあります。
昨今の予測が困難な時代では、「普通では絶対にありえないこと」を、「もしかするとあるかもしれないこと」と、とらえてリスクを洗い出すことが重要です。
ステップ2:リスクの分析・評価
リスク分析とは、自分にとってどういう問題が起きることがが脅威となるのか、またそれらが「発生したときの影響」「発生する回数」などを調べます。
過去の事例や、他の会社や他の部署で実際に起きた問題などを参考に、そのリスクの重要度を理解する必要がありますが、頻度を踏まえてレベル(重要度)を決定します。
例えば「ゴミ捨てを忘れた」、などのちょっとしたミスと、「高額商品の誤発注」では問題のレベルが違いますし、高額取引と少額取引では不履行になったときの損害の差が明らかです。
つまり、なにかしらの損失や問題が起きる場合、「程度=大・中・小」「頻度=多い・まあまあ・少ない」で分けることができるため、リスクも同様に、レベルごとに分析・評価(ランク付けする)ことができます。
ステップ3:リスクの対応
リスク回避
リスク回避とは、「問題が起きそうな行為や言動を避ける」という手法です。
問題が起きるということは、問題を引き起こす「原因」が必ずあり、極論をいってしまうと「そもそも何もしなければ何も起きない」という当たり前の論理に基づいて対応します。
例えば「危険な場所や人に近づかない」や「ミスを誘発するような複雑な提案をしない」や「重要なデータを社外に持ち出さない」などです。
ただし、リスクを回避するということは、リターンを得ることもなくなってしまうため、得られるリターンと天秤にかけてこの手法を選択するとよいでしょう。
リスク低減
リスクの低減とは、「起こり得るリスクを最小限に抑える対策」のことですが、わかりやすく言うとA案だけに頼るのではなく、B案とC案も準備しておくということです。
リスクの原因を集中させずに分散させることで、問題の発生率を下げ、仮に問題が起きてしまったときにもダメージが少なくすみます。
例えばバカ売れしている主力商品があったとしても、ある日突然売れなくなったり、仕入れができなくなったりするケースもゼロではありません。
つまり「最悪の出来事が起きないように先回りして対策を打っておく」という考えがリスク低減であり、もし問題が起きてしまった場合の対応策を複数考えておくのもおススメです。
リスク受容
リスクの容認とは、リスクの発生を受け入れることです。
問題が起きるリスクを分析・評価したうえで、「対応策がない」もしくは「対応しても意味がない」ことに関してはあえてリスクを放置するしか方法がないからです。
例えば大地震によって職場の建物が崩壊してしまうなどのリスクは回避しようもありませんし、ポンコツ社員が寝坊して業務が滞るリスクも受け入れざるをえません。
つまり、考えたところでどうにもならないような大きな問題や、しょーもなさ過ぎて考えるのがアホらしい問題に関するリスクは「いい意味で開き直る」ことが重要です。
まとめ
リスクマネジメントは病気と同様に早期発見、早期対応が肝心です。
社員の横領や、陰湿な社内イジメなども、知らないうちにエスカレートして、気づいたときには時すでに遅しの大問題に発展しているケースが多いからです。
もし日常を振り返ってみても、何がリスクなのかピンと来ないという場合は、自分自身が「身体的」「精神的」「経済的」被害を受ける場面をイメージするとよいと思います。
よくよく考えるとビジネスにリスクはつきものであり、リスクがないのにリターンがあるという話は現実的にはありえません。
職場で起きるかもしれない問題に悩まされないためにもl、中間管理職は正しいリスクマネジメント能力を磨く必要があるようです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が悩める中間管理職の明るい未来のために、微力でもお役に立つことができれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
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